どうもKOです。
第5話です。
いつもありがとうございます。
実は、今回の記事なんですが、
もし僕がJ〇Aのお偉いさんだったら、
あらゆる権力と人脈を行使して、
今回の記事は削除させます(笑)。
まぁコレは言いすぎカモしれませんが、
そんな内容です。
自制の効いた競馬ファンが増えて売上ダウンしたら困るんで、ギャンブルの胴元にとっては都合の悪い話しをしていきます。
くれぐれも拡散はしないようにお願いいたします(笑)。
まずはこちらのイラストをご覧ください。
これはマズローの欲求5段階説というものです。
で、先に、今回の結論をこの三角形のイラストに絡めて言うと、
生理的欲求で競馬をするな、
自己実現欲求で競馬しようぜ!
三角形の底辺(セックス)じゃなくて、
三角形のテッペン(創造性)で競馬しようぜ!
って話です。
なにやらよくわからない前置きは以上にして(笑)、
本編で詳しく深堀していきます。
生理的欲求、自己実現欲求
再び、マズローの5段階欲求説のイラストに登場してもらいます。
これは何か?っていうと、
「人間の欲求ってのは、下の層が ”ある程度満たされる” と、だんだん上に上がっていくよね」ってことをマズローさんっていう偉い人が言っていて、それを表しているのが、この三角形のイラストです。
で、今回の記事では最も下層にある生理的欲求と、テッペンの尖ったところにある自己実現欲求ってのにフォーカスしていきます。まず、
生理的欲求ってのは、ようは我々人間としての個体が生き続けたり、種の保存のために必要不可欠な欲求です。食べたり、飲んだり、寝たり、セックスしたり。とても原始的かつ本能的な欲求です。一方で、
自己実現欲求ってのは、三角形イラストのテッペン部分で表現されているように、創造性がキーワード。本能とは対照的に、より理性的な営みの根源となる欲求です。
例えば、
ルールを創造して、身の丈にあった金額の中で勝負をしようとするのは、自己実現欲求が前面に出た理性的な競馬だと僕は考えます。
一方で、
ルールなしで、欲望のままにギャンブルしてしまうのは、生理的欲求に翻弄された衝動的な競馬だと僕は思います。
で、生理的欲求ってのは、人類の歴史において、長年にかけて培われてきたものと思われます。
原始時代における飢餓との戦いが長く長ーく続いたことでDNAに刻まれた、生命維持欲求の名残みたいなもんなんですよね。
すでに文明が発達して、餓死することがほぼないと言える日本の現代社会において、脳みそは未だに原始時代を生きてるかのように指令を出してくるわけです。
メシがあれば、飢え死にしないようにメシを喰えと。
水があれば、干からびないように水を飲めと。
異性がいれば、子孫を残すために性欲を高めるわけです。
で、その背景にあるのが、
ドーパミン
という物質です。聞いたことはありますよね?
競馬民には、当たった時の脳汁がドーパミンって認識されているかと思います。
が、ここでいったん、ドーパミンについて、読者さんの常識を破壊しますね。↓のイラストをご覧ください。
ドーパミン=脳汁=快楽物質ってよりは、
ドーパミン=行動を駆り立てる物質って理解しておきましょう。
なんてってったって、このシリーズのテーマは「自制心を制するものはPaddockを制す!」ですから、自制心を制するためにプラスになる解釈をインプットしておくに越したことはありません。
まぁ、コレはちょっと小難しく言うと、「種の保存に理にかなった対象が五感を通して脳で認識されたとき、行動を促す神経伝達物質として分泌される」ってことなんですが。
ようはニンジンをぶら下げられた馬で言うところの「ニンジン」を脳が認識したときに「食べろ!」って駆り立てるのがドーパミンの役割ってことです。
パドックで馬を見たら買いたいってなるのも、このメカニズムによるものです。
人間の脳に備わった原始的なメカニズムによって、馬券を買わされているわけであります。
99 VS 1
僕たち現代人はまさに「現代」にベッタリ張り付いて生きているので、ちょっくら原始時代にまで射程を広げてドーパミンというものを考えてみます。
人類の長い長い歴史が100だとすれば、
獲物がいたらドーパミンで行動を駆り立てて、即座に仕留めて食べないと生き残れない飢餓の時代が99
いまのような、いつでも満足にメシが食える飽食の時代は1
所説ありますが、このブログでは分かりやすく、そう定義してみます↓↓↓
で、
99の歴史で培われた欲求が、生理的欲求。つまり原始的な欲求です。言い換えれば人類がドーパミンと共にあった歴史とも言えます。
でも、現代は1の時代ですから。
99の時代をまだ生きていると勘違いしている脳によって分泌されるドーパミンは
1の時代を生きる我々現代人には過剰なのかもしれません。
ドーパミンとコルチゾール
この過剰なドーパミンが特に悪さをしてくるのが競馬をやってる時なんですよね。
馬券で負けたときに、ストレスホルモンであるコルチゾールが副腎(ようはオナカ)から分泌されます。
ムカつくーっ!て表現もコルチゾールがオナカから出ている体感から来ているのかもしれませんね。
で、このコルチゾールってのが体内に放出されて血中を巡り、脳に到達する。
すると、感情コントロールや高次の認知機能(パドック観察も該当する)を担う領域である前頭前野(オデコらへんの脳みそ)の機能が低下すると言われています。
コルチゾールによって理性が効かなくなるって理解でもイイと思います。
つまり、
ドーパミンで馬券衝動を駆り立てられアクセル全開になった一方で、
コルチゾールによってブレーキも壊れてしまうという悪循環に入っていくわけです。
フツーにやばい話しです(笑)。
99の時代に生きているなら味方になるメカニズムも、
1の時代で競馬をやってる我々には弊害でしかないわけです。
衝動的、動物的になると、興奮状態が強まっていくので、脳の機能は落ち、
よりPaddockにおける感性は鈍っていくことになります。
イラストで説明するとこんなイメージです。
ハズレてカーっとなってるときに、「取り返したい」「金欲しい」「一発逆転しなきゃ」となるのは、2つの物質の過度な相乗効果による、生理的な反応と言えます。
つまり、ドーパミンとコルチゾールで「もっともっと!」ってなってるときは、冒頭のマズローの三角形イラストでいうところの、一番下、生理的欲求フェイズに自分がいるって僕は解釈しています。なので、
生理的な欲求では、絶対に競馬をやらない。
そんなマインドセットが大事になってきます。
めちゃくちゃ重要なこと
で、上のイラストがスーパーサイヤ人みたいなのを使っているので、
「自分の馬券がハズレた直後のスーパーサイヤ人状態になっちゃってるときだけドーパミンとコルチゾールに持っていかれてる。」
と、解釈するのは危険です。
たとえハズレてなくても、たとえストレス度合いが大して強くなかったとしも、少しでも「買いたい、カネほしい、我慢できない(ムラムラ)」っと、スケベ根性が湧いているときは、僕は生理的欲求フェイズで競馬やろうとしちゃってるなと、気づくようにしています。
ハズレたあとじゃなかったとしても、競馬をしてるだけで少なからずストレスはかかっていて、コルチゾールも少量出ているわけですから、ドーパミンとコルチゾールの相乗効果で、自分の理性とは裏腹にアクセルがジワジワと踏まれている状態でもあると、僕はそんな体感が感じられます。
そんなときはメンタルが「凪」ではなく、「さざ波」だから、「ブロックノイズ」で「本音」が「かき消されやすい」そんな状態。
なので、自分の欲求段階が生理的欲求フェイズにまで落っこちてしまっていると自覚したら、Paddockを見るのは見送るようにしています。
では、例のS型(サクセスバイアス)とH型(ハピネスバイアス)に整理して終わります。
まとめ
S型とH型を、上のマズローのイラストと関連づけてみましょう。まず、このシリーズの第1話の内容の一部からの引用になりますが、それぞれの特徴を整理してみます。
■サクセスバイアス(S型):「当てたい」「勝ちたい」「儲けたい」「近視眼的(目先の利益に執着)」
根底にあるもの:欠乏感
■ハピネスバイアス(H型):「当てなくもOK」「勝たなくてもOK」「儲けなくてもOK」「長期視点(目先の利益に執着しない)」
根底にあるもの:安心感
ということになります。
で、上の三角形のイラストの左側にある欠乏欲求に注目してください。
欠乏というキーワードで、サクセスバイアスとの共通点が見られますね。
つまり、下4つの欲を見たそうとすると、サクセスバイアスが強まる傾向にあると考えるのが自然だと僕は思います。
特に競馬時においては、外れたときのストレスホルモン分泌で、より本能的になってしまいますから、
生理的欲求=サクセスバイアスがON
という認識が丁度いいと思います。
いっぽうで、ハピネスバイアス側の根底にあるものは、安心感です。
欠乏欲求の4段階を満たした安心感があってこその自己実現欲求の現れなんですよね。
自己実現欲求=ハピネスバイアス
という認識が僕個人的にはシックリくるんですが、いかがでしょうか?
(あまりシックリこなかったとしても、なんとなくでOKです)
基本的に現代人って、生理的欲求・安全欲求・所属欲求・承認欲求って満たされていると思うんですよね。
SNSの発展で承認欲求は増幅される一方ですが。不足した欲求を他人からのイイねに依存して求めるのもあんま健全ではないですしね。
まぁいかんせん、欠乏欲求の4段階って割と満たされてると思うんです。
特に、メシに困らず、住む家もあって、三角形の下層にある欲求は満たされてるはずですから。
競馬でハズレて一時的に生理的欲求がグラつくいているときってのは、脳みそが勝手に作り出した幻の世界にトリップしちゃってるようなもんですから。
なので生理的欲求に突き動かされて競馬させられちゃうのにはブレーキをかけたいですよね。
それより、マズローの三角形のテッペンにある自己実現欲求の段階に行っちゃった方が健全だと思うんです。
生理的欲求で競馬をやらず、自己実現欲求で競馬する。
ということで、
自己実現欲求で競馬をするとは?
ということで、僕がやっていることを具体的に書いて終わります。
ようは、
マイルール競馬で意識したいこと
って話なんですが、
それは、さっきの繰り返しになるんですが、
常に自分が生理的欲求フェイズで競馬をしようとしてないか、気配りをするということです。
具体的に僕がやっていることは、マイルールが書いてある手書きノートやらスマホのメモ帳やらパソコンのワード画面に、マズローのさっきの三角形のイラストを張っておいて。ちょくちょくそれを見るんですよね。
例えばPaddock見てて複数頭が目移りして悩んでいるとき。Paddockの馬がトリガーになってドーパミンが分泌されて買いたくなっている自分がいるけど、複数頭で悩んでいるストレスでコルチゾールも出ているかもしれないと。そんなときは生理的欲求が強くなっているときだ。
「あ、俺いま生理的欲求でPaddockに引きずり込まれてるわ。キングヘイローの福永になっちゃってるわ。サクセスバイアスをオフっちゃわないとダメだ」って気が付くようにするんですね。
生理的欲求では絶対にやらないぞ!と。
そうじゃなくて、あくまで自己実現欲求でやるんだと。
で、自己実現のテーマとして僕が設定しているのが、
本音率100%と(ルール)遵守率100%を目指すんだ!ということです。
回収率100%越えでも的中率100%に近づけるでもなく、ただただ、
本音率100%と遵守率100%にコミットするだけ。
自己実現欲求としてのテーマが「当てたい」「勝ちたい」「一発逆転したい」などのサクセスバイアスがオンになってしまうようなテーマではなく、あくまで
「ただただ、マイルールを守って、ただただ、本音に嘘つかずに立ち回るんだ」ってところがポイントですね。
ここまで読んでくれてる人なら見覚えがあると思いますが、僕のマイルールのルーティンワークなんですが↓
フェイズ1から4までのルールに深くコミットしている状態が、自己実現している状態とも言えます。
結果に生きず、プロセスに生きるなんて言い方も世間ではされてますけど、まさにその生き方です。
いま、この瞬間にやるべきことを、丁寧にやっていくイメージです。
フェイズ1でMental checkを取り入れて、サクセスバイアスをオフにする作業から入ります。
丁寧にMental checkをして、Paddockで自身の本音に心を研ぎ澄まし、淡々とフィルターで濾過し、あらかじめルールで決めた金額どおりに買う。
やるべきことを丁寧にこなして、回収率が100%を超えていたら、まぁラッキーだけど、下回ったとしてもいいよね。
結果に生きず、プロセスに生き切ったんだから、悔いはねーよと。
こんなマインドセットのが、
Paddockでベストパフォーマンスが出せて、悔いのない立ち回りもでき、
身の丈にあった金額での勝負で、財布へのダメージも小さくできますし、
中央競馬のない平日も健やかに生きられます。
サクセスよりハピネス
回収率より本音率
生理的欲求より自己実現欲求
それが僕のマイルールでもあったりします。
おわります。ありがとうございました!!KO