どうもKOです。
早いもので第4話に突入です。
だいぶ風変わりな香りがする内容が続いているかとは思いますが、
あなたの自制心の補強に役立つ、ちょっとしたスパイスになれば嬉しく思います。
では今日も、令和のOSをインストールしていきましょう。
今回は「積極的負組か、消極的負組か」ということで話していきます。
これは英語で直訳すると
■ポジティブルーザー
■ネガティブルーザー
ということになりますが、
今回の僕の結論から申し上げますと、
ポジティブルーザーな競馬人生をあえて選んでいこうぜ!
ってのが、僕の主張です。
「勝ち組めざすぞ!」ってスタンスは昭和のOSからくるものですから。
そこはもう目指さず、「負け組でも、エエよ?」のスタンス。
これを能動的に選ぶのがポジティブルーザーとしての生き方です。
「えっ、あえて負け組でいることを選ぶとか、頭イカれてるじゃん!」
って思いますよね?
否定はしません。わたくしKOは、正真正銘のアタオカですから(笑)。
アタオカだからこそ、ポジティブルーザーを選んで生きていくのが、
より『凪』になれると思ってるんです。
『負け組を選ぶから、凪になれる、その心は?』
ということで、詳しく話していきます。
まずは競馬ファンの種類をザックリ分けるところから入って、
最終的な着地点としてポジティブルーザー&ネガティブルーザーがどんな人種なのかを見ていきましょう。
目次
競馬ファンを4分割してみる
ということで、まずは世の中の競馬ファンを分割します。
最初に2分割してみます。
すんごく当たり前で何の捻りもない分け方なんですが、こうなります↓
まぁ、いたって普通な分け方ですよね。
これを更に、マイルールの有無で分けてみます。4分割します↓↓↓
↑こんな感じに分けられます。4タイプに分けられました。
でも、競馬人口におけるそれぞれの割合って、こんなに均等に分かれてはいないですよね。
もうちょい偏りがあると思うんです。
勝ち組は全体の5%で負け組は95%いるとかいないとか言いますし。
実際の割合って、どんなもんだと思いますか?
僕はこう思います。(憶測です)↓↓↓
4つの割合はこんな感じ
↑僕はこんなもんだと思います。
上のゾーンからそれぞれ見ていきます。まずは、左上から。
■1番タイプ(勝ち組-ルール有)
勝ち組ゾーン、①番タイプはマイルール有りで長期的に勝ててる人。散財しないよう注意しながら健全に競馬ができて、なおかつ回収率が100%を超えてるなんてのは、競馬人口の全体からしたら、めちゃくちゃ少ないでしょうね。なので一番ちっちゃいエリアとして表現してみました。その右隣のエリアが
■2番タイプ(勝ち組-ルール無)
②番タイプですが、コチラも馬券師の中のごくごく一部の割合で存在している(らしい)。ルールなしで勝ってる人種。ザ・ギャンブラーって感じでカッコいいけど、たぶん長期的に見たら散財して競馬嫌いになって引退する未来がよぎる。いわゆるサクセスバイアス側に乗っかった生き方なので、僕は「自分がこうなりたい」とは思わない。博才がないって自覚してるから、そもそも無理だ(笑)。で、次。
■4番タイプ(負け組-ルール無)
③番は一旦とばして、④番タイプ。たぶん、多くの競馬ファンは④番タイプですよね。なので一番広いエリアとして表現してみました。薄ピンクのエリア。競馬ファンの大半が④に属する。最近ウマ娘などをキッカケに競馬デビューした初心者さんから、歴うん十年を誇るベテランさんまで幅広く属しているエリア。ルール無し。1日単位ではたまには勝てるけど、負けることも多く、長期的には回収率が100%を下回るってタイプ。で、最後に、
■3番タイプ(負け組-ルール有)
マイルールはある。自制もできてる。でも負け組に属している。そんな③番タイプ。僕はここに属すのがベストかなって思います。そのココロは?ってことで例のアレに分類してみます↓
H型とS型に分けてみる
こんな感じに分けられます。
で、僕は③番エリアで競馬する生き方が自然体で競馬できて良いかな~って思っています。
もちろん、ハピネスバイアス側の上位ステージである①番にレベルアップできたらイイですけどね。
でも、「ステージアップするぞ」って野心を持っちゃうと、肩にチカラはいっちゃいますし。
力んだからといって①番エリアのルール有・勝ち組になれるなら誰でもなってる訳ですけど、そうも行かないのが競馬ですし。
スケベ根性で結果を求めると、遠ざかるんですよね。
女とカネを追っかけると逃げてくように、①番エリアに行きたがるほど、それが遠のくんです(笑)。
追ったら逃げられる。だから、追わない。
③番エリアで脱力して、いっそ「負け組でもかまわんわ」くらいの気持ちでノンビリとやるのが理にかなっていると思うんです。
なので能動的に③の負け組を選ぶ生き方をポジティブルーザーって呼んでいます。
一方で、反対側の負け組である、ルール無しの④番からステージアップするとなれば、同じくルール無しで勝ち組である②番に行きつくわけですが、そっちはサクセスバイアス側です。ギャンブラー気質ですから、健全とは言えません。
ルール無しの④番にいたら散財の一方だけど、③番だとルールで自制できる分、健全な道と言えます。
まとめ
■KOは敢えて負け組に属すことを選ぶ。
決して、「勝てないから、俺は万年負け組だ」なんていう、悲観的な発想からの負け組ポジションを受動選択するわけではありません。
そうじゃなくて、「ベストは尽くす、勝ち組になれたらいいけど、なれなくてもいい」そんな楽観的なスタンスで、
あえて肩のチカラが抜けた負け組ポジションを能動選択するってことです。
前者がネガティブルーザー(消極的負組)であるなら
後者はポジティブルーザー(積極的負組)と定義できます。
■ポイントは、脱力感。
あれです、福永さんです。
キングヘイローで初めてのダービーがガチガチだったじゃないですか。
その後もほぼ毎年ダービーには出走するものの、なかなか厳しい戦績が続き。
ワールドエースやエピファネイアでも、あと少しでした。
欲しがるほど、力みにつながって、追いかけるほど、遠ざかっていた典型のような気もします。
たぶん、キングヘイローの一件で強烈なサクセスバイアスに囚われちゃったのかもしれません。
でもワグネリアンで大外枠に入っちゃったときは、開き直っちゃったんでしょうね。
サクセスバイアスがオフになったのでしょう。
それが脱力と、究極の集中状態(ゾーン)につながり、神がかった手綱さばきでダービー初制覇。
その後、コントレイル、シャフリヤールでも連覇。
囚われから解放されてからのダービー3勝は圧巻でしたよね。
これは福永さんに限ったことじゃなくて、我々にも同じことが言えるかもしれません。
「勝ち組になりたい」とか、「回収率100越えしたい」とか、そっちを求めるのって、
ジョッキーでいうところの「ダービー取りたい」と一緒なんですよね。
力みにつながって、Paddock観察にも悪影響がでそうな気がしませんか?
僕はそう思うんで、積極的に勝ち組を目指そうとすることは、あまり賢い選択じゃない気がしています。
サクセスバイアスがオンになっちゃいますから。そうじゃなくて、
■サクセスバイアスをオフっちゃう。
肩のチカラを抜いて、脱力して。
そんな、ポジティブルーザー的な生き方も、悪くないと思うんですよね。
心地よいメンタルのほうが、Paddockの感性が高まりますしね。
そんなときに、ロジャーバローズのようなホームランが打てたり、
思いがけない一発が放てたりするもんです。
本音に嘘つかず、素直にマイルールに乗っかって、ただただ自然体で。
そんな在り方が、僕の理想です。
おわります。ありがとうございました!
ポジティブルーザーKOでした。
【追記】
あー、ロジャーバローズといえば、当時のダービーは角居きゅう舎の2頭出しでしたね。片や圧倒的1番人気のサートゥルナーリア。片や単勝90倍のロジャーバローズ。負けたサートゥル。勝ったロジャー。
古くからの格言で「2頭だしは人気薄を買え」なんてありますが。人気ある方はサクセスバイアスが強まった厩務員さん、助手さんの緊張メンタルが馬に伝わってピリついちゃう一方で。人気薄の方はサクセスバイアスがオフった状態の脱力メンタルが馬に伝わって好走しやすいのかもしれませんね。(サートゥルが負けた敗因は身近な人間の緊張ってよりは大観衆によるイレコミからの大出遅れ要素が強そうですが、パドック自体は落ち着いてましたしね)。
なにはともあれ、バイアスってのは古今東西における人類普遍の真理でもありますから、古くから「2頭出しは・・・」と格言として語り継がれている理由の “ひとつ” として捉えてみるのもまた、面白いですね。