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ブラックタイドの隠されたギアと幻の7速

どうもKOです。

突然ですが、過去にブラックタイドという馬がいましたよね。

ディープインパクトの兄、キタサンブラックの父、そしてソールオリエンスのお爺ちゃんにあたる馬です。

現役時代に騎乗していた武豊騎手いわく、「ギアを隠したまんまファンにそれを披露することなく引退してしまった」なんて話しが有名なんですが。

今年の皐月賞でソールオリエンスが後方一気を決めて「ブラックタイドの隠されたギアが孫によって発見されたw」なんてカキコミもネット上にあったりで。

真面目クサい文章しか書けない僕にとっては競馬民のユーモアがうらやましい限りです(笑)。

それはさておき、今回の話しのキーワードは


■「ギアチェンジ」
■「隠されたギア」




です。

これらを例に挙げつつ、競馬における自制心を養うために僕が意識していることを共有していきます。

で、まず結論なんですが、Paddock見るまえに必ず、





ギアをニュートラルに戻せ






ということが僕の今回の主張です。

競馬で外れたときに、イライラっとするわけですが、

それは、車のアクセルをガーッと踏み込んだ状態とも言えます。

メンタルコンディションがトップギアに入っちゃった状態(折り合いを欠いた状態)でPaddockを見るのは非常に危険ってことですので。

外れたときにはアクセルを踏むんじゃんなくて、ブレーキを踏んで

トップに入ったギアをニュートラルに戻して

それからPaddockを見ましょうという

そんな基本的なハナシを今一度、してみたいと思います。





ギアとは?

えーっと、まず、ギアとは?って話なんですが、さっきもブラックタイドの例えで「隠されたギア」なんて表現が登場したように、競馬関係者のなかではしばしば”馬の加速”やら”スピード感”を「ギア」という言葉を用いて表現しますよね。

重賞レースの有力馬関係者インタビューでたまに調教師さんやジョッキーの口から出てくる言葉だったりします。

この「ギア」って表現は、おそらく車(マニュアル車)の運転からきているんでしょうね。

オートマしか運転しない方のために簡単に説明すると、

右足でアクセルを踏み込んでスピードが加速するごとに、左足でクラッチきって、左手でガシャガシャとレバー動かして、ギアをチェンジしていく、そんなイメージが車のギアチェンジ動作です。

最初はニュートラルからはじまり、1速(いっそく)、2速(にそく)、3速(さんそく)とギアを上げていき、4速、5足、6速(トップギア)で、しばし高速安定走行に入ると。

で、赤信号で停車するにときにはブレーキ踏んで減速しつつ、6→5→4→3→2→1と左手のレバーと左足のクラッチをガシャガシャやりながらギアを下げていき、ニュートラルまで戻して停車状態、赤信号が青信号に変わるまで待機すると。

普段運転をまったくしない僕が「なにをいっちょ前に偉そうに」って感じではありますが。

教習所でマニュアル車の練習をしていたころを思い出しながら説明してみたんですけど(笑)。

まー、ギアチェンジってのは、こんなイメージです。

ニュートラルから1,2,3,4,5,6(トップギア)を、コンピューター制御ではなく、手動で行ったり来たりさせる。

そんなイメージを共有できたところで、競馬における自制心の扱いと絡めていきます。






メンタルのギアチェンジ

ということで、たった今、うえで説明したギアチェンジってのが、競馬やってるときの僕らの精神面でも起きてるよねって話に入っていきます。

車のマニュアル車のように手動でのチェンジはできません。

無意識レベルでギアの上げ下げをしています。

メンタルのギアがオートマチックに上げ下げされてるってイメージです。

僕はこれを意識することを大事にしています。

無意識でホッタラカシにしておくと、競馬で外れたときに、ついつい行っちゃうんですよね。






トップギアの向こう側に

トップギアってのは、さっきの車のギアチェンジの例えで言うところの6速にあたるんですが、その向こう側に行っちゃうんです。つまり


幻の7速に入っちゃうわけです。


外れたストレスのエネルギーが強いあまりに、隠し持っていたギアが発見されちゃうんですよね。

ソールオリエンスがお爺ちゃんの隠し持っていたのを見つけちゃったように。

で、

この状態は非常に危険な状態と言えるわけありまして。


幻の7速って表現しているくらいなので、そんなときは幻の世界に入り込んじゃってるようなもんですから。

このシリーズを最初から読んでくれてる人に分かりやすく補足すると、コレです↓

幻の7速によって連れてこられた、幻の世界感は、ブロックノイズ。

そこで見させられるのは、幻のパドックということになりますから、

そこでは幻の本命馬を握らされてしまうわけです。

その後の展開はどうなるか?

お察しの通りです。

はずれる→頭にくる→ストレスで再びメンタルのギアが幻の7速に入る→幻の世界にとどまるハメになる→以下無限ループ。

JRAの最終レースが終わって強制的に馬券が買えなくなると、自然に幻の7速から6→5→4→3→2→1→ニュートラルと戻り、我に返る。

「あぁ、今日もヤラカシた。口座の金がスッカラカン。もう競馬引退しよ」ってなるわけです(笑)。







はずれたときは、赤信号(わたるな危険!)

車だったら赤信号はちゃんと止まりますよね?

無視したら事故っちゃうので、ギアをニュートラルに戻して待機します。

競馬も一緒です。

はずれたときはメンタル状態が赤信号ですから。

そんなときには、かならず止まって、メンタルのギアがニュートラルに戻るまで待機する必要があります。

幻の7速が入ってしまって、幻の世界に行ってしまったら、必ず「幻」から「現実」に戻ってきましょう。


幻の世界に逝ったら逝きっぱなしはダメですよ!

ちゃんとコッチの世界に降りてきてください。

階段を下りるだけですから、簡単です。

降り方は、コレです↓







競馬ではずれたらコレを意識しろ!

馬券が外れたら、この3つフェイズでニュートラルに戻りましょう。



①幻の7速に入ってしまっていることを自覚しろ!

②競馬から離れろ!

③休憩しろ!


たったこれだけです。


①無意識で7速に突入しちゃってることを、意識の上に持ちあげて、「いまはアクセルをガンガン踏んじゃってる状態だ」ってことを自覚します。

②自宅でネットつないでいるならグリーンチャンネルを消します。競馬場にいるならスグにパドックに行かないようにします。

③休憩します。休憩で僕がやってることは、こんな感じです↓

自宅競馬なら
■youtubeで癒し系のBGMを流しながら仮眠を取ったり
■外に散歩に出かけたり
■野良猫やらスズメに話しかけたり(不審者w)

東京競馬場にいるなら
■スタンドで座ったままyoutubeで好きな音楽きいたり
■アイスコーヒー飲みながら席でボーっとしたり
■ローズガーデンにいるミニチュアホースに話しかけにいったり(やべぇヤツw)

と、こんな感じで僕は競馬(パドック)から離れます。

なんていうか、そのー、ハズレ直後に意識が競馬にベッタ~リくっついちゃっているのを、いったん競馬から完全に剝がしちゃうようなイメージです。

こんな感じです↓

で、競馬とは別のことをやってると、メンタルのギアが7→6→5→4→3→2→1→ニュートラルと戻ってくるんですよね。

溶かした金額によって個人差はあると思いますが、競馬から離れていれば自然とギアが落ちてきます。

アレです、よく言うアレです、なんでしたっけ?

そうそう。

「時間が解決してくれる」ってやつです。






ニュートラルにもどったら

かならず自身のメンタルギアが、ちゃんとニュートラルにあるのかを確認します。

というのも、ちょっとでもスケベ根性が出ていると、メンタルギアが1速、2速と入り気味になってると僕は思うので。

つまり、凪ではなく、さざ波が立ち始めてりゃ、1速以上は少なからず入っちゃっていると。

1速でも入っていれば、ブロックノイズがちょびっと混ざってると判断しています。

サクセスバイアスのスイッチがオンになってしまっている状態です。

サクセスバイアス ON
「当てたい」「勝ちたい」「儲けたい」「近視眼的(目先の利益に執着)」
根底にあるもの:欠乏感

体の状態:緊張
キングヘイロー福永
ブロックノイズ
Paddockが曇る

サクセスバイアス OFF (=ハピネスバイアス)
「当てなくもOK」「勝たなくてもOK」「儲けなくてもOK」「長期視点(目先の利益に執着しない)」
根底にあるもの:安心感(足るを知る精神)

体の状態:脱力
ワグネリアン福永


Paddockが晴れる

あくまで、僕はサクセスバイアスはオフの状態でこそPaddockの感性がMAXに研ぎ澄まされると信じているので。

じゃあ、どうやって1速、2速とギアが上がってしまい、ノイズが紛れ込んでないか?を確かめているのかってところなんですが。

具体的には、自分に以下の質問を投げかけるようにしています。


①平常心にあるか?

②ハズレ直後じゃないか?

③見送り失敗直後じゃないか?

④的中を追いかけはじめてないか?

⑤カネを追いかけはじめてないか?

⑥リズムが悪くなってないか?

⑦(心身ともに)疲れていないか?

⑧上記の質問すべてに本音で正直にYESと答えられているか?


以上の質問群を、自分に投げかけます。

イエスかノーで答えるようにします。

一つでもノーが混じるのであれば、メンタルのギアが1速以上入っていると判断します。

例えば、①ハズレ直後じゃないか?の質問で「イエス、ヤラカシタ直後だわ」ってなってるときは、幻の7速に入っちゃっているのは想像できるかと思います。

一方で、ハズレの直後じゃない、でも、見送り続きで4レースとか5レース連続でパスしまくっていると、だんだん「あぁ、そろそろ一発、的中させたくなってきたなぁ、そろそろ決めにいきたい」とスケベ根性が湧いてくることがあります。

こんなときは、幻の7速が入ってるときのようなメンタル異常事態ではないものの、少しだけスケベな欲がでているわけですから、僕は1速あるいは2速くらいは入っちゃってるなと判断しています。

つまりサクセスバイアスがオンになってしまっているわけですから、④的中を追いかけはじめてないか?の質問を投げかけたときに「いや、YESとは言えない、馬券買いたくなってるスケベな自分がいる」という本音に従い、『今じぶんは精神の凪にない、ギアがニュートラルになっていない』と判断してパドック見ることは控えるようにしています。

次のレースのPaddockを担当する未来の自分に向けてパスします。

で、また次のレースのPaddockを見る前に、さっきの質問を自分に投げかけます。

全部イエスだったら、サクセスバイアスがオフってるから、ブロックノイズなしと判断してPaddockみます。


おい、KOよ、ここまでやるかい?

アンタ、まじアタオカでしょ?

って感じてくれましたか?




であれば僕は本望ですよ(笑)。

いや、先日、僕がこーやってPaddockと向き合ってるんだって話をとある人に力説したんですけどね、

「KOってめちゃくちゃオタクだったんだね、はじめて知ったわ」と幻滅されました(笑)。

でも僕はこれを自己実現欲求のフェイズでやってるので、割と幸せに競馬できてますよ。

令和のOS、Happiness bias2023をインストールしたことで、

一段と競馬が健全に楽しめるようになりました!

では最後に、、、







まとめます

今回は、無意識に起こっている精神状態のギアチェンジを、ちゃんと気にするようにしようぜ!って話でした。

で、必ずニュートラルに戻っているときのみPaddock見ようぜ!って主張でした。

1速でも入っていたら、ブロックノイズが混じってきて、Paddockの感性が落ちますので。

無意識のギアをサクセスバイアスとハピネスバイアスで分けるとこんな感じです。



メンタルの無意識ギアが1速でも入っていたら、ON側、ピンク色の領域です。

スケベ根性まじりってことなのでPaddockは見ないようにします。

1速でも入っているかどうかのチェックは、例の質問に丁寧に答えるように僕はしています。



スケベ度合いcheckフィルター
①平常心にあるか?
②ハズレ直後じゃないか?
③見送り失敗直後じゃないか?
④的中を追いかけはじめてないか?
⑤カネを追いかけはじめてないか?
⑥リズムが悪くなってないか?
⑦(心身ともに)疲れていないか?
⑧上記の質問すべてに本音で正直にYESと答えられているか?

これに一つでもNOがあれば、「あー俺いまスケベだわ、パドックみるのやめとこ、パス!」ってします。


あとは、

幻の7速って概念も紹介しました。

幻の世界で幻のパドックを見るハメになっちゃいますから、以下の3段階で現実の世界に戻るように僕はしています。


①幻の7速に入ってしまっていることを自覚する!

②競馬から離れる!

③休憩する!


この3ステップで自然と7速から6→5→4→3→2→1→ニュートラルと戻るのを待つようにしてます。

で、戻ったら、パドック見る前に、さっきのスケベ度合いCheckフィルターで自身の精神状態がニュートラルかどうかをチェックします。

で、ニュートラルならPaddockを見る。


大事なことは、1速でも入っていたら、キングヘイロー福永になりかけているって自覚を持つこと。

ニュートラルのときだけ、ワグネリアン福永(=ゾーン)になれる可能性が開けてくるってことです。

そのための、ニュートラル意識です。


常にギアはニュートラルでPaddock見ようじゃありませんか!

それでベストを尽くす。

マイルールに乗っかった悔いのない勝負を!


もし、マイルールに全ノッカリで負けたとしても、

そうだっとしても、上のイラストでいうところの

③番エリアで競馬をやっているわけですから。



胸を張ってりゃいいんです。

ポジティブルーザーとしてね!





おわります。ありがとうございました!!KO



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